スイートコールを利用していると、たまに、「自分の意思がないのか?」と疑いそうになるほどに、なんでも言うことを聞いてくれる女の子と出会えることがある。
スイートコールを長年使って慣れていると、こういった度を超えて従順な女の子はツーショットダイヤルの段階で大体聞き分けて見抜くことができるようになる。
従順な女の子の回線は絶対にのがしてはいけない。まず、性交渉が断られるということはないし、セックスの要求もよほどのことがない限り受け入れてくれてすんなりと要求が通ってしまうからだ。
テレクラを使い始めたころは、従順な女の子と出会ったときに困惑と抵抗があった。こんなに何もかも要求していいものなんだろうか。そして、すべて受け入れてもらっているが、大丈夫なんだろうか、というようないらぬ心配をしていたからである。
しかし、従順な女の子との出会いとセックスが数回以上重なっていくにつれて「なるほど、こういったタイプの女の子は一定数存在するのだな」ということがわかるのだし、「こういったタイプの女の子に何も要求しないのはむしろ相手に対して失礼だし、手持ち無沙汰にさせてしまう」ということがわかってくる。
だから、現在の自分は、従順な女の子との回線がつながったときのために、従順な女の子に何を要求するかをあらかじめ考えておき、要求がなるべく尽きないように、かばんのなかに、要求を必要とするアイテムなどを可能な限り忍ばせていつでも取り出せるようにしているのだ。
たとえば、バイブや電マなどといった小道具。これらは、自分の意思では何も動き出すことができず、ぼんやりとすわって宙を見つめがちな意志薄弱な女の子に、何かしらやらせるにあたって便利である。
「ちょっと、もしよかったら、これを股間におしあててもらっていいかな?」と尋ねれば、ほぼ間違いなく快諾され、なんの抵抗もなくすーっと自然に股間にバイブを押しあててくれる。
かといって、特別気持ちよさそうにするわけでもない。ここが従順な女の子の難しいところで、何でも言うことは聞いてくれるが、そのぶん、リアクションが淡白で、どこか、のれんに腕押しというか、相手の反応を求めるタイプには物足りない印象を与えるのは確か。
自分の場合は、最初の頃は従順な女の子の反応の薄さに驚き、どうしたものか、と頭を悩ませたものだが、いまでは、それが彼女たちの個性だと割り切って、その反応の薄さを楽しむようにしている。
バイブをおしあててほぼ無言のまま、快楽があるかどうかもわからない表情をしている女の子を見ている時間は、「次は何を要求したものか」ということを熟考するシンキングタイムとして有効に使える。
セックスのためのシンキングタイムを確保するために、それほどしてほしいとは思っていないことを要求することもある。たとえば、椅子のうえに膝立ちになって、ケツを左右に振ってほしい、というような要求は、それを性的に強く求めているというより、「さて、この女の子とどんなセックスをしたものかな」というのを考えるために要求しているのである。
実際、何もしないでボンヤリしている女の子を見ているよりは、ケツを振っている女の子の後ろ姿を見たりだとか、ぼんやりと股間にバイブを押し当てている女の子のM字開脚を見ているときのほうが、性的なアイデアが湧いてきやすいのだ。
従順な女の子を相手にしたテレクラセックスにおいてはインスピレーションが大事になってくる。そのため、目の前の従順な女の子がインスピレーションの源泉となるように、要求を通して演出していくことがテレクラ男性には求められる。
「ほとんどものをいわない素晴らしい肉体という素材」を前にして「ああしようか、こうしようか」と全体のセックスの演出プランをこねくりまわすプロセスこそが、従順な女の子とするテレクラセックスの醍醐味である。
それがうまくいけば自分のテレクラセックス演出家としての手腕に満足するし、失敗したとしても次もし従順な女の子と出会ったらどのような要求をすべきか、という内省もそれなりに楽しい。