テレクラの寡黙な女の子とのネバーエンディングディープキス

テレクラの寡黙な女の子とのネバーエンディングディープキス

ハニーラインで出会い交渉に成功した女の子の第一印象は、ツーショットのときも、実際に会ってからも、とても口下手という印象でした。

こっちが必死になって口説いていても「えー」とか「あ、そうですねー」だとか「えへへ」みたいな気の抜けた相槌しか返ってこなかったので、出会いは絶望的だと感じられ、なかば諦めた状態で自棄になって段取りをすっ飛ばして性交渉をしかけてしまったのですが、「いいですよー」と二つ返事での了承だったので大変驚かされたものです。

会ってからも、「はじめましてー」という挨拶以外は、ツーショットの再演というか、はにかみ笑いの連続であり、何を打っても響かないという手応えが継続していたのですが、それでいて、ラブホテルへと向かう足取りはすいすいとすすみ、まったく迷いがありません。

それから、ほぼ会話が成立していない状態で即座にセックスに移行することになったのですが、プレイに突入すると、彼女が凄まじいキス魔であることが判明します。

私自身キスを果てしなく続けることができる人間であり、それはもう相当のキス好きなのですが、多くの場合、相手の女性からの「もうそろそろキスは良いんじゃない?キスしすぎじゃない?」という無言の圧力でキスはやむなく中断されます。

ところが、今回ハニーラインで出会った彼女は違いました。私がキスをやめなければ、彼女もキスを絶対にやめようとはしないのです。重ね合う唇と、絡ませ合う舌からは「私は、ずっとキスでいいけどね」というメッセージが饒舌に伝わってくるようでありました。

彼女は、言葉を話す、という意味においては口下手だったのですが、こと、口唇的プレイにおいては、異常なほどの饒舌であり、口上手であったのです。

会話中の気の抜けた返事と違い、私が挿入した舌の動きに対する彼女の口唇全体からのリアクションは多彩を極めていました。フレンチキスからディープキスへの、じっくりと時間をかけた濃密で充実した移行の時間。それは身近な日常的な話題から次第に国家レベルの問題を巡る発熱した議論に展開していくディベートのようなキスでした。

はじめは探り探り、相手のキスの力量をはかりあうような、鍔迫り合いのような舌の接触を繰り返していた私と彼女は、なるほどキスを通してするコミュニケーション能力が自分と拮抗しているようだ、とわかるやいなや、容赦なく相手の陣営に切り込み、また、切り込まれた相手も、負けじと敵陣営の最深部に鋭くえぐりこむように切り返します。舌鋒とはまさにこのことであったか、と納得されるようなディープキス。

同じ主題を巡って、何度も繰り返し同じ結論を導き出すのだが、その導き出すプロセスがすべて最新のものであり、同じ答えでありながらまったく違う対話の時間を生きているのだ、と言わんばかりの、ディープキスにつぐディープキスは、キスのさなかに同時に遂行される乳房や女性器などへの愛撫と重なって、お互いの快楽を螺旋状に上昇させながら加速していきます。

そして、私があなたの口内に対して行った方法を、あなたの乳首や陰茎に対して別角度から行使するとき、あなたはディープキスと別種の快楽を体験することになるのだ、という意志が明確な乳首舐めやフェラチオも、ねっとりとからみつくようにしつこく施され、私はそのあまりにも強烈な肉体的刺激を前に失語状態へと追い込まれます。

わたしたちは、口唇の接触を通して、どれほど多くのことを語り合ったことでしょうか。それは、言葉ではない言語としてわたしたちの間をかけめぐり、言葉にならない思考として高まり、お互いの唾液を通して相手と混じりあいながら、境界線をなくしていったのです。

何を今さら、二人の間で話し合うべきことがあったでしょうか。キスを終えたあとの性器挿入時に見せてくれた彼女のはにかみ笑いは、出会ったときの口下手の印象というよりも、もう何年もともに暮らしてあらかたお互いのことを知ってしまった者同士の照れのように感じられました。

あれほどキスのとき雄弁であり饒舌であった彼女のはにかみ笑いを見ながら、陰茎を挿入し、腰を前後させて沈黙の射精へと向かっていく私は、ただただ愛おしさだけが全身に漲っていくのを感じていたのです。

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